お客さまのご要望
モダンでお洒落なデザインの住宅にしたい。南と北に窓を大きく取って明るい家にしたい。現場打ち合わせをしながら工事を進めてほしい。
ポイント
【受注のキッカケ】
中古住宅物件を私の知人であるお施主様が探していたところ、一緒に見てほしいとの依頼があり何件か見ている間に、理想の物件の話や、土地の事や、家の構造の事などをアドバイスしているうち、理想の物件が見つかり屋根裏まで見たところリビングの上に立派な太鼓梁が組んでありました。お施主様の要望でリビングに曲がった梁が見えるようにしたいという要望が叶う家でした。おまけに全ての間仕切壁に天井上まで土壁が施してありました。私の勧めもありこの物件を購入して白木建設にリフォーム工事を依頼して頂きました。
【施工のポイント】
既存の骨組を活かしつつ、大幅な間取り変更を行いその変更に伴い補強すべき所は確実に補強工事を行い見せれる梁を見せ、玄関ホール、LDK、座敷、寝室、洗面脱衣室、浴室、トイレをリフォームしました。
お客さまの声
理想通りのモダンな家に仕上がりました。土壁の家は夏は涼しいですね。
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リビング
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キッチン
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洗面脱衣室
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解体工事です。この家を買う前にお客様とリビングに梁が出したいという提案があり屋根裏を調査したところ、いい所に梁が入っていたし、全間仕切りに天井より上まで土壁が施してありました。先人の知恵の家、現代でも究極のエコ住宅です。もちろんこの梁は天井裏からリビングの上に化粧して存在感を発揮します。
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梁の補強工事です。座敷とリビングの壁を解体してガラス障子で仕切りを造るため柱を2本抜かなければなりません。そのために活躍するのが既存の梁の下に新しく入れた受梁です。昔ながらの木造住宅は近代の家よりいい材木で先人の職人さんがしっかり造りこんでいるのでこういう補強ができるのです。
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これもまた梁の補強工事です。リビングとキッチンダイニングをオープンにするため壁を解体して柱を2本抜きます。そのため既存の梁の下に新しく入れた受梁です。この受梁はホソが取れるので伝統工法のホソ差し込み栓打ちのみで補強しています。
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この工法が古代から受け継がれてきたホソ差し込み栓打ちです。このホソは家が出来上がっているためホソが入れられないため雇いホソといって受梁を納めた後に別の木材で雇ってきて(ホソを作って)ホソ差しをしています。
もちろん金物は一切使わず木材のみで材料と材料を引きつけています。
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リビングに当初から見せようとしていた既存の太鼓梁ですが長年の乾燥収縮によりこの太鼓梁のアリが、かみ出しかけていました。そこで仮にこの梁がかみ出しても落ちないように下側に新たに敷梁を施しました。これもまた金物で補強するのではなく木造の家は全て木材で補強します。
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今まで屋根裏に隠れていた2本の太鼓梁を今回天井高を上げて化粧梁として見せます。部屋の雰囲気をガラッと変えてくれるハズです。
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既存の桁、梁、鴨居、長押を研磨しています。研磨されているのはこの家のご主人です。なんと塗装工事はお客様夫婦が施工されました。
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既存の桁、梁、鴨居、長押に墨の塗料を塗っているのはこの家の奥様です。なかなかいい腕してましたよ。きれいに塗れてます。もちろん自然素材を使うため塗料も墨や柿渋などの塗料を使います。
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座敷の天井です。墨で塗装した桁、梁、鴨居、長押です。落ち着いたいい感じに仕上がっています。
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リビングの天井です。既存の梁と今回入れた敷梁です。この家を建てた大工さんとリフォームした大工さんとのコラボです。40年この家を支えて来た梁を今回敷梁で補強しました。この家は今から最低40年は持つでしょう。
施工概要